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幽霊1―見えるものと見えないもの

アメリカには絶対に会えない幽霊の伝説がある。ロッキー山脈で遭難したその登山者の霊は、視界ゼロの猛吹雪の日にだけ出現するという。


尾藤「誰が言いだした話かな」



佐藤「ハイドビハインドの伝説を思い出させるところがあるな」
加藤「見えへんところで何かが起こっている、という話は想像力をかきたてるな。携帯電話を二つ折りにしたときに、待ち受け画面に妙なものが映っているいう噂があって、気になって仕方がなかった。」
佐藤「確かめようがないがね」
加藤「あと、冷蔵庫の戸を閉めた時に中の灯が本当に消えているか気になって何度も開けてみた」
尾藤「意味無いがな」
加藤「何かな、見えてないけど何かある、という想像をついするんや。例えば昔の鉱山事故で死んだ人の幽霊が、埋もれた坑道の奥にいる、とか。死んだダイバーの霊が、だれも来ない海底に出る、とか。幽霊船てあるやろ?幽霊船は人に見られるけど、もしかしたら、人が見ていない海の中を、幽霊潜水艦が走っとるのかもしれん。いわゆる幽ボートや」
尾藤「ダジャレかい。」
佐藤「鉱山事故の霊の話で思い出したが、チェルノブイリの『石棺』というのがあるな」
尾藤「大事故があった原子炉を、悪いもんが漏れんように丸ごとコンクリートの建物に閉じ込めたんやったな」
佐藤「あれも事故の跡で、誰も入れない」
加藤「誰も入らんけど、そこに地縛霊が居るかもしれん。そいで、回収できひんかった遺体もそこにある。もしかしたら、遺体と地縛霊がぴったり重なっとるかもしれん」
尾藤「変なこと想像するなぁ」
佐藤「A=B, A=CならB=C。Aは死んだ場所、Bは地縛霊のいる場所、Cは遺体のある場所だ。単純だよ、ワトソン君」
尾藤「誰がワトソンや」

不定期に続きます。
by myano11 | 2010-02-09 20:31 | 創作物

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