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泉の女神様(馬鹿話)

昔々、あるところで



マリア様と天使が遊んでいると
天使がうっかり泉の中へ落ちてしまいました。
「まぁ、大変」
マリア様が驚いていると、泉から女神さまが出てきてこう言いました。
「あなたが落としたのはこの金のエンゼルですか?それともこちらの銀のエンゼルですか?」
「どちらでもありませんわ。普通のエンゼルです」
「正直なあなたには、この金と銀のエンゼルをあげましょう」
こうして金のエンゼルを手に入れたマリア様は、それをおもちゃの缶詰と交換しました。

さて、マリア様が缶を開けようとすると
パカーン!
缶が勝手に開いて、中からかわいらしい男の子が出てきました。缶太郎と名づけました。

缶太郎は食べれば食べるほど大きくなりました。16歳のとき、元服してイエスと名乗っていた缶太郎は
「おっとぅ、おっかぁ。おらぁ、新しい教えを広める」
と言い出しました。
「気をつけていくんだよ」
母の作ってくれたキビ団子を持って缶太郎は出発しました。途中、犬、サル、キジを仲間にして、天竺にお経を取りにいったということです。


「金のエンゼル」という単語から連想して即席でできた馬鹿話。
おもちゃのカンヅメというのは、昔のチョコボールの景品です。チョコボールの箱に金のエンゼルがついていたら1枚と交換、銀のエンゼルなら5枚と交換でした。僕は銀のエンゼルさえ見たことがありません。金のエンゼルは、非常にまれなものを意味する慣用句にもなっています(嘘)。

チョコボールの箱を手にして佇んでいるマリア様の図が頭にこびりついて離れません。
銀のエンゼル一枚はどうしたのでしょうか。
by myano11 | 2010-10-25 12:59 | 創作物

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by Linus
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